土を知る2 有機農業と生物多様性
僕たちが畑を耕さない理由(わけ) ~ 生物多様性を農業に活かす
農業において“土”を考える場合、そこに生息する動植物や土壌生物も含めた生態系としてとらえ、全体を見ようとする姿勢が必要です。かつて土壌微生物は培養できないものがほとんどで、小宇宙とも言えるような未知の世界が足元に広大に広がっていました。近年爆発的に利用が広がっているゲノム科学によってDNA解析が進み、およそどのようなグループの微生物がいるのかがようやく把握できるようになってきましたが、土は微生物だけで説明できるものではありません。
横浜国立大学の金子信博教授と茨城大学の小松崎将一教授は、土をひとつの生態系としてとらえ、さまざまな農地における植物の生長・昆虫群集・土の炭素や窒素・土の物理構造等について調査を行ってきました。このセミナーでは、両教授のデータ解析をもとに、“どのような土が生物多様性を育むのか”、さらにその生物多様性が農業の作業軽減や収量アップにどう結びついていくのか…を、科学的・客観的な視野から解き明かしていきます。
講演:金子信博 (農学博士 横浜国立大学大学院環境情報研究院 副院長)
研究報告:小松崎将一 (農学博士 茨城大学教授)
コーディネーター:徳江倫明((社)オーガニックフォーラムジャパン 会長)
開催日時:11月18日 12:30~14:00 (12:15~受付開始)
参 加 費:無料 「こちらより事前登録受け付けています」http://food-trust.jp/mailform/jidai/seminard1.html
会 場:東京国際フォーラム D1ホール https://www.t-i-forum.co.jp/user/facilities/d1/
主催:次代の農と食を創る会
共催:一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン